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長距離ランナーとインソール|帝京大学 駅伝競走部インタビュー

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長距離ランナーとインソール|帝京大学 駅伝競走部インタビュー

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足のアーチサポート機能がついたスポーツインソールを、アスリートはどのように活用しているのかを知るため、2024年の箱根駅伝(東京箱根間往復大学駅伝競走)で17年連続25回出場となる、帝京大学駅伝競走部の2選手にインタビューを行いました。2023年の箱根駅伝ではシード権を手にすることはできませんでしたが、次回大会にむけて経験者8名が在籍し、1、2年生も力をつけてきているので、今後の活躍が楽しみです。今回のインタビューの主役は、楠岡 由浩選手と花井 日友雅選手、両名とも期待の若手です。

足のケガとインソール

インソールを入れ始めた理由はなんですか?

楠岡選手:高校1年生の終わり頃、シンスプリントというケガに悩まされたことがあります。それがきっかけで、インソールの使用を考えるようになりました。実は、もともとトレーナーや監督からも足のアーチの低さを指摘されていました。そしてケガをした際、監督から「インソールを試してみてはどうか」とアドバイスを受けました。

花井選手:中学2年生の頃、土踏まずを痛めた経験があります。原因を探ったところ、足のアーチが下がってしまったことが大きな要因でした。当時、行きつけのスポーツ店でインソールの試し履きの機会があり、ザムストのものではなかったのですが、初めてアーチサポート機能を持つインソールに出会いました。それを使用すると、足がしっかりとサポートされ、アーチも上がってケガの状態も改善したように感じました。

やはり陸上などをやられていると練習中にアーチが下がるような感覚はわかるものなのでしょうか?

花井選手:自分の場合は、土踏まずがいつもとは違って張る感じや、蹴りにくさを感じることがあります。そういった時に信頼している病院に相談すると、しばしば「炎症が起きている」と指摘されます。

そうした中、インソールを入れることでアーチが支えられている実感はありますか?

楠岡選手:実を言うと、高校生以来、インソールなしで走った経験がほとんどないので、直接の比較は難しいですね。一つ言えるのはシンスプリントの件を除けば、大きな故障には見舞われていません。また、私が信頼している地元・熊本の治療院の方から「足のアーチは体全体を支える重要な部分で、足のバランスが崩れると体全体に影響が出る。足の裏の問題でお尻を痛めることもあるよ」というアドバイスを受けたことがあります。そうした意見を踏まえると、インソールの使用により故障予防に繋がっているのかなと思います。

花井選手:インソールを履くことで、足のアーチを支えられている感覚はしっかりと体感しています。使用している限りアーチが潰れるような印象はありません。中学生の頃、悩まされた土踏まずの痛みも今はありません。

アーチのサポートが不十分だと、走りのパフォーマンスにどのような影響を与えますか?

花井選手:自分は蹴る力が強い走りが特徴です。アーチのサポートが不足していると、蹴る時のバネのような動きが困難になります。そうすると、蹴り出す時の力の伝わりが悪く、力をしっかり入れにくいと感じます。

楠岡 由浩選手(左)、花井 日友雅選手(右)
楠岡 由浩選手(左)、花井 日友雅選手(右)

インソールとシューズ

インソールは主にどういう場面で使用していますか?

楠岡選手:主にジョグシューズにインソールを使用しています。練習で最も使用するシューズはジョグシューズで、週の大半はこれを使用します。一方、レース用のシューズは週に2、3回程度しか履きません。レース用シューズは、軽量性を保つためや、もともとのシューズの設計で使用したいと考えているため、インソールを使用してはいません。

スポーツインソールが持つ特徴の一つである、かかとを安定させるという機能は実感しますか?

楠岡選手:横のぶれを抑えられている感じはあります。

花井選手:靴を履く際、いつもかかとから合わせるよう心がけています。そして、しっかりとフィット、あるいは「ハマる」という感覚は大事にしています。実際、「今日もピッタリとハマった」という実感を得られると、走りに行く前から安心感があります。

ケガをしないための日々の工夫

インソールやサポーターなどの装具を除いて、ケガの予防面で注意していることは何ですか?

花井選手:以前所属していたクラブチームで、監督やコーチから「調子が良くても、それは同時に怪我のリスクが高まる時期でもある」とのアドバイスを受けました。自分が最高の状態で「走れる!」と感じると、つい周りが見えなくなりがちですが、結果的に些細なケガや不調に気付かないことがあります。この話を受け、常に自分の体の状態をしっかりとチェックし、細かな異変にも敏感になるよう心掛けています。

楠岡選手:高校時代からの習慣として、家に帰るとお風呂上がりに約30分のストレッチを行っていました。現在の寮には「リラックスルーム」という場所があり、さまざまなストレッチやリラックスのための活動を40分程度行っています。ローラーを使用したストレッチや通常のストレッチは、日曜日以外のほとんどの日に実践しています。リラックスルームは、私以外にも多くの選手が利用していて、時には満員になることもあります。

ストレッチの方法は選手それぞれに固有のものがあり、自分は高校時代からのルーチンを継続しています。一方、他の選手は日によって異なる部位のストレッチを行ったり、気になる部分のケアに専念したりと、それぞれの方法でアプローチしていますね。また、夏場のポイント練習などが終わった後には、アイスバスを利用して冷却ケアも行っています。

花井選手:自分は日によって走りが一定ではなく、時にはハムストリングスを中心に走り、別の時はふくらはぎをメインに使って走ることもあります。力んで走っていることもしばしばありますね。そのため、日常的にふくらはぎをしっかりと20分ずつマッサージするなどのケアを心掛けています。最近は股関節の硬さを指摘されたため、股関節のストレッチを重点的に行っています。


1年生にして、自分の身体のケアやメンテナンスに深い意識を持ち、ケガの予防に真摯に取り組む楠岡選手と花井選手。伝統校のたすきをしっかりうけとめ、部の飛躍に貢献してくれそうです。