積み重ねがパフォーマンスをつくる─宮市亮選手が語るケガとの向き合い方、足元からのコンディショニング
幾度もの大ケガを乗り越え、ピッチに戻り続けてきた宮市亮選手。直近では前十字ジン帯断裂という大きな試練に直面しながらも、サポーターの存在を支えに再び第一線へと帰ってきました。本記事では、ケガからの復帰を支えた想い、日々のコンディショニング、そして足元を支えるインソールやサポーターについて伺いました。
ケガからの復帰を支えたもの─応援してくれる人の存在と「受け入れる」という選択
度重なるヒザのケガを乗り越えてこられましたが、復帰に向けて宮市選手を支えていたものは何でしたか。
本当にケガが多いサッカーキャリアではあるのですが、その都度いろんな乗り越え方をしてきました。直近の大ケガで言うと、2022年の日本代表戦で前十字ジン帯を断裂したときですね。その乗り越え方というのは、本当にファンやサポーターの存在が大きくて。「待っているよ」という言葉、本当にその言葉だけでここまでまた現役をやれているなと思います。
前十字ジン帯となると復帰まで10ヶ月ほどかかります。気持ちが落ち込んでしまうときはどのように調整されていましたか。
受傷した直後は、もうこの世の終わりなんじゃないかというぐらい落ち込みましたし、正直1週間ぐらいは暗い気持ちでいました。でも、生きている限り明日はやってきますし、どこかで大ケガを受け入れてまた前に進んでいかないといけない。時間が解決してくれたこともありましたし、一日一日の中でそのケガを受け入れて、また前に行くということをやっていました。
ケガをしたチームメイトや若い選手へ─一日一日の積み重ねが自信になる
ケガをしているチームメイトにかけてあげたい言葉はありますか。
チームメイトが大きなケガをしたときは、本当にみんなで支えたいなと思います。大ケガをしてしまったときって、「なんでなんだよ」みたいな気持ちがどうしても出てくるんですけど、やっぱりそこを受け入れて、地道に積み上げていくしかない。みんなで乗り越えられるように、僕自身も声をかけていきたいですし、サポーターの皆さんもぜひ声をかけてあげてほしいなと思います。
大事な試合や特別な機会を前にケガをしてしまい、モチベーションが下がっている若い選手に、どんな言葉をかけたいですか。
本当につらい状況だと思います。まず、やっぱり起きてしまった事象を受け入れるということ。これはもう変えられない。今が一番底だとしたら、あとは上がっていくだけだと思います。だから絶対にいいことは待っている。そこに向かって一日一日やっていけるかというところです。
ケガをしてしまった底辺のところから、いきなりガーッと自分が求めているところまで行けるわけではないので、そこにたどり着くまでには地道なステップを「積んで、積んで、積んでいく」しかない。そしてこの地道な積み重ねが、復帰する際の自信になって、「この時間、頑張ってきてよかったな」という自分の糧にもなると思います。まずは受け入れて、前を向いて、今、自分にできることをやっていく。それが一番の近道なのかなと思います。
サッカーで「小さい頃からやっておけばよかった」と思うことはありますか。
心技体という言葉があるように、このバランスが整ってこそ一流の選手になっていくと思います。技術でいうと、「とめる・蹴る」という基本、ここが小さい頃からしっかりしていれば、プロになったときに絶対に苦労しない。プロになった今でも追求しているくらいですから。
メンタルの部分でいうと、自分がなりたいものや夢を早く見つけて、そこに向かうプロセスを踏んでいくこと。急に行きたいところにはすぐ行けないですし、行けたとしてもまた壁が待っている。だからこそ、目の前の一日一日の積み重ねがすごく大事で、小さな目標を一日一日の中で達成していくことが、幼少期からとても大切だと思います。
未来の自分を表す言葉─「笑顔を絶やさない」
宮市選手が描く未来の自分を表す言葉を教えてください。
「笑顔を絶やさない」ですね。最近出会った言葉ですが、人間って幸せだから笑うのは当たり前だと思うんですが、「笑うから幸せなんだ」という言葉を聞いたときに、笑うことってすごく大事だなと気づかされて。どんなときでもまずは笑うことを心がけて、幸せな人生を送りたいなと思ってこの言葉にしました。
足元からパフォーマンスを支える─自分の足の特徴を知ることから見えてくるもの
3D足型計測の結果
このインタビューを実施した会場では、宮市選手が3Dスキャンによる足型計測を体験しました。計測担当者によると、宮市選手の足には次のような特徴が見られたといいます。
まず、足長(足の長さ)は左右で6ミリの差があり、左右差がはっきりと確認できる状態でした。シューズ選びにも影響が出やすいレベルの差です。
アーチの高さ(土踏まずの高さ)も左右で大きく異なり、左足はアーチが低い「ローアーチ」、右足はアーチが高すぎる「ハイアーチ」という、極端な左右差を示す結果となりました。
ローアーチの場合、土踏まずが地面について潰れることで衝撃を吸収する働きが十分に機能せず、疲れがたまりやすく、ケガの原因になりやすい状態。一方のハイアーチは、アーチが沈み込まないために衝撃吸収が行われにくく、こちらもケガのリスクにつながります。左右で「ロー」と「ハイ」という両極端なアーチが出るケースは珍しく、宮市選手の足はバランス面でも左右差が大きいことが示されました。
さらに、かかとの傾き(アライメント)も左足が外側に倒れる「スピネーション」の状態であり、かかととアーチの両方を整えることで、疲労対策やケガ予防につながるといいます。
宮市選手のように左右差の大きい足の場合、既製品のインソールだけでフィット感を得るのが難しいケースもあり、一人ひとりの足に合わせて設計できるオーダーメイドインソールがひとつの有効な選択肢となります。今回、計測結果を踏まえて、宮市選手にはサッカー選手向けに設計されたオーダーメイドインソールを会場で作成していただきました。サッカースパイクのタイトな履き口に対応できるよう細身に設計され、細かい動きに対応するためのグリップ加工が施されたモデルで、計測から作成までにかかった時間は約15分ほどでした。
インソールが果たす役割
スポーツと足元の関係について、どのように感じていますか。
人間が接地している、立ったり走ったりする一番のところって、やっぱり足の裏なんです。そこの安定性は絶対に大事だと思うので、そこを安定させるということは何よりも大事ですね。パフォーマンスにも間違いなく差が出てくると思います。
現在使用されているザムストのインソールやサポーターについて聞かせてください。
僕はこれまで既製品のインソールを使ってきましたが、練習も、普段も、試合もずっと使っています。サポーターも、前十字の術後は本当に助けてもらいましたし、今でも気になるときはつけています。ふくらはぎのサポーターは移動からずっとつけていますね。
ザムストの商品で一番のお気に入りは何ですか。
やっぱりインソールですね。皆さんもすぐ手に取りやすい商品ですけど、それを使い出してから、足首のネンザがなくなりました。僕は実は右の足首に人工ジン帯が入っていて、もともと足首が弱いのですが、使い出してから本当に足をひねることがなくなりました。タックルを受けて着地したときにもひねらなくなりましたし、その安心感ってすごく大事かなと思います。
まとめ
ケガを「受け入れる」ことから始め、一日一日の地道な積み重ねを自分への自信へと変えてきた宮市選手。応援してくれる人の存在を力に変え、底のところから一段ずつ上がっていくその姿勢は、ピッチで輝く瞬間だけでなく、それを支える足元のコンディショニングとも地続きでつながっています。
左右で極端に異なるアーチ、かかとのアライメント、足長差─自分自身の足の特徴を知ることで初めて見えてくる課題に対し、インソールやサポーターで補いながら、再びピッチへ戻り、プレーし続ける。特別な一手で状況を変えるのではなく、毎日の選択と積み重ねを途切れさせないこと。それこそが、宮市選手のパフォーマンスを生み出す源泉なのだと感じさせられます。
関連商品を利用しているトップアスリート
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宮市亮(サッカー)
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契約選手
Profile
【所属】 横浜F・マリノス
【ポジション】FW(フォワード)
【生年月日】 1992年12月14日
【出身地】愛知県
【主な経歴】
・シルフィードFCジュニア
・シルフィードFCジュニアユース
・中京大学附属中京高等学校
・アーセナルFC
・フェイエノールト
・ボルトン・ワンダラーズFC
・ウィガン・アスレティックFC
・FCトゥウェンテ
・FCザンクトパウリ
・横浜F・マリノス使用しているサポーター
Footcraft FOOTBALL STYLE
カーフスリーブ
ZK-PROTECT
ZK-MOTION
【宮市選手コメント】
ザムストとスポンサーシップ契約を締結できたことを大変嬉しく感じています。
ザムスト製品は、以前より足首サポーターなどを使用していましたし、今回のリハビリ時にも状況に合わせて都度使用していました。
特に前十字靭帯の手術後、状況が日々変わる中で、ヒザだけでも多くのラインナップがあるザムスト製品はその日の状況に合わせて最適なサポーターを使用できてすごく助けになりました。
ザムストのヒザサポーターを着けた宮市のプレー、特にスピードをぜひ楽しみにしていてください。
