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ZAMST Online

2026.07.13

テニスを足元から支える─鈴木貴男プロが語る、 安定したパフォーマンスとスポーツインソール

長年トッププレーヤーとして第一線を走り続け、現在はスターテニスアカデミーで後進の指導にあたる鈴木貴男プロ。本記事では、テニスにおける足元の重要性、スポーツインソールとの長年の付き合い方、そして3D足型計測で見えてきた自身の足の特徴について伺いました。

インソールは「これがないと困る」存在─3年以上使い続けてきた理由

鈴木プロは長くインソールを使われていますが、テニスにおける足元についてどうお考えですか。

鈴木プロ:

僕はテニスシューズだけでなく、ウォーキングのときもプレーのときも、常にインソールを入れています。もうこれがないと困るくらいです。

シューズはメーカーやモデルが変わることがあります。僕は気に入ったモデルをできる限り履き続けて、廃盤になったらしぶしぶ次に移る、というタイプです。シューズが変わっても、インソールが変わらないというのは大きい。安定した動きにつながりますし、ケガの予防にもなります。

シューズにこだわる方は多いですが、インソールまでこだわる方は意外と少ないですね。

鈴木プロ:

そうですね。シューズにもともと入っている市販のインソールを取り出すと「もったいないな」と思ってしまう。でも、出したものは残しておいても使わないので、別のインソールに入れ替えて使い切る。それは徹底しています。

テニスでは、人工芝コート、クレーコート、ハードコートと、サーフェスによってシューズを変えます。そのたびにインソールまで入れ替えるのは面倒に思えますが、一度やり始めると、そのインソールでないとプレーしにくいと感じるようになってくると思います。

3D足型計測でわかったこと─自分の足の特徴を知るということ

計測の結果

この対談の会場では、鈴木プロがザムストの3D足型計測サービス「MyFootcraft」による足型計測を体験しました。計測の結果、鈴木プロの足には次のような特徴が見られました。

まず、鈴木プロの足長は左右で0.5センチの差がありました。

注目したいのはアーチの高さです。左足のほうが「ローアーチ」寄りの判定でした。土踏まずは地面に接してたわむことで衝撃を吸収しますが、アーチが低いと十分にたわみにくく、衝撃を吸収しづらくなります。

その結果、疲れがたまりやすくなったり、ケガの原因につながったりする可能性があります。だからこそ、インソールでアーチを良い位置にキープしてあげることが望ましい状態です。

なお、トップアスリートはアーチが高く、一般プレーヤーは低い、というわけではありません。ハイアーチの人もいればローアーチの人もいて、それはテニスの技術とは関係のない、その人それぞれの足の特徴です。

 

一方、かかとの傾きを表す「アライメント」については、鈴木プロはまっすぐな「ニュートラル」の状態でした。ただし、プレー中に疲労が蓄積してアーチが低くなってくると、かかとが内側に倒れる「オーバープロネーション」につながることもあります。だからこそ、インソールでアーチとかかとをしっかり支えることが、疲れにくさやケガの予防につながります。鈴木プロのように左右でアーチの高さに差がある場合は、足の形に合わせて作れるオーダーメイドのインソールが推奨されます。

計測を終えて

鈴木プロ:

左右で足の特徴がちがうという発見がありました。自分もローアーチ傾向であることが今回あらためてわかりましたが、現役時代をふりかえってみても、誰もが知っているようなトッププロでも扁平足の人がいたことを覚えています。アーチが低い人も高い人も、自分に合うインソールを取り入れることで、その欠点を補うことができるということは素晴らしいと思います。

シューズだけでなくインソールを選ぶという視点 インソールを「選ぶ」という最初の一歩が踏み出しにくい人へ

鈴木プロ:

まずは手ごろに計測して、自分のアーチの高さや足の大きさ、シューズの形を踏まえたうえで、実際に手に取って試してみることが大事だと思います。

シューズメーカーがもともと入れているインソールよりも「もっとしっかりめがいい」「もう少しクッションがほしい」と感じることは少なくありません。シューズによって硬さも幅も違い、メーカーごとの特徴もある。「このデザインを履きたいけれど、少し細くて合わないんだよな」というところも、インソールをうまく使えば調整できます。

鈴木プロ:

僕自身は、インソールが分厚すぎるのは苦手です。靴が脱げやすくなるのも嫌で。薄めだけれどしっかりしているもの、柔らかめのもの、グリップ力のあるもの─そうした特徴がザムストにはそろっているので、テニスのときだけでなく、普段履くシューズなど、いろいろな場面でうまく使えるといいですよね。

靴はずっと履いていると反発力が落ちて、柔らかくなりすぎてしまいます。柔らかければいいわけではなく、ある程度の硬さや強さがあって反発してくれることも必要です。インソールは、そこを補う助けにもなります。

テニス上達のヒント─道具と向き合い、相手と向き合う

会場からは「なかなか上達しない」という相談も寄せられました。上達のコツのようなものはありますか。

鈴木プロ:

僕は6歳からテニスを始めましたが、やればやるほど面白く、同時に難しさも感じるスポーツです。ただ、「難しいからやらない」のではなく、「難しいからこそ何をやっていくか」という選択が大事だと思っています。そのうえで、いくつかお伝えしたいことがあります。

ひとつは、ボールではなく相手と向き合うこと。スクールや学校で習うと、どうしてもフォームの話になりがちですが、テニスは対人スポーツです。よく「ボールとテニスをしないでください」と言うんです。ボールと向き合っても何も教えてくれない。相手をどれだけ観察し、どれだけ情報を引き出せるかで、どんなボールが来るかを予測できるようになります。

鈴木プロ:

もうひとつは、「次は行くぞ」という前向きな姿勢を見せること。ショットをミスしても、引きずらずに次へ向かう雰囲気を出す。コートに入る前の振る舞いから堂々と見せることも含めて、自分で自分の評価を下げないことが大切です。

そして、道具とうまく付き合うこと。テニスは道具が大きく進化してきました。昔の木のラケットから変わったことで、打ちやすく、ボールも飛ばしやすくなっている。それなのに技術や考え方が古いままだと、道具と噛み合いません。道具が変わっているなら、それに合った技術やカラダの動かし方へと、こちらも変えていく必要があります。 足元のシューズやインソールを自分に合わせて活用するのも、この「道具とうまく付き合う」という考え方のひとつと言えるでしょう。

まとめ

長くトップで戦い、いまも現役選手と渡り合う鈴木プロにとって、インソールは「これがないと困る」存在。シューズが変わってもインソールが変わらないことが、安定した動きとケガの予防につながっていると言います。

 

3D足型計測で見えてきたのは、左右のアーチ差という鈴木プロ自身の足の特徴でした。アーチが高いか低いかは技術とは関係なく、人それぞれの個性。だからこそ、まずは自分の足を知り、それに合うスポーツインソールを選ぶことが、テニスを安定したプレーで楽しむための第一歩になります。相手と向き合い、道具と向き合うというテニス上達の考え方とも、自分の足を知るという姿勢はどこかで通じているのかもしれません。

※本記事は、インソールやサポーターに関する一般的な情報提供を目的としたものです。記載されている内容は、特定の症状や状態に対する効果を保証するものではありません。症状が続く場合や気になる点がある場合は、医療機関にご相談ください。

「スターテニスアカデミー(通称:スタテニ)」は、鈴木貴男プロや小野田倫久プロ、杉山愛プロといったトッププロが指導を行う、日本最大級のテニスYouTubeメディア兼オンラインスクールです。初心者から上級者まで、実践的でわかりやすいレッスン動画を多数配信しています。