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ZAMST Online

2024.03.01

テニスで起きやすい怪我と予防|綿貫陽介インタビュー

テニスは生涯スポーツとして挙げられる代表的な種目ですが、特にオーバーユースによる怪我もつきものです。今回は2024年2月のデビスカップを終え、帰国したばかりの綿貫陽介選手に怪我との向き合い方についてお話を伺いました。

テニスと足首捻挫

テニスでの激しいラリー中には、足首に負担がかかりやすくなります。急な方向転換が原因で足首を捻ることもしばしばあります。綿貫選手は、足首の怪我に対してどのような対応をしていますか?

自分は足首捻挫が癖になってしまっています。具体的に捻ってしまったとかのアクシデントが無いときでも、関節がゆるいせいか、慢性的に捻挫っぽい感覚が続いています。そのため予防的に練習中も試合中もサポーターをつけています。

足首用サポーターはA1を使っていただいていますが、練習中だけではなく試合中もサポーターを使うことでプレーへの弊害はありませんか?

試合中もサポーターの使用による違和感はありません。人それぞれ違いはあると思いますが、僕は足首 サポーターを着けて試合に臨んでいます。シューズとの相性は重要ですが、違和感がなければ試合中もサポーターを使用することに問題はないと考えています。特に足首の捻挫が習慣化しているため、何かあったときに後悔したくないという思いがあります。

 

また怪我の予防以外のメリットですが、ある程度足関節は固定されているほうが、足首がぐらぐらせず、踏み込む力もちょっと強くなるという印象です。

足まわりの負担を軽減させるという意味でスポーツインソールは使用されていますか?

試合中にインソールを使うことはありませんが、トレーニング用のランニングシューズには入れています。瞬発力を鍛えるトレーニングを繰り返すことで、足を強く蹴り出す力が増してきますが、それに伴い踏み込む際の足への負担も感じるようになります。ジャンプを多く含むトレーニングも行っており、それによる衝撃も大きくなります。そのため、トレーニング時にはインソールの使用が習慣となっています。

テニスと腰の痛み

テニスはフォアストローク、バックハンドストローク、サービスなど腰に負担のかかるスポーツでもあります。腰に違和感を覚えながらプレーを続ける人も多いようです。腰の怪我についてはいかがですか?

足首と同様、腰の痛みにも慢性的に悩まされています。腰椎分離症のような症状があり、腰全体を安定させるために腰用サポーターをつけています。腰については、サポーターを常に装着しているわけではないのですが、着けずに後悔することもあります。例えば昨年は腰サポーターを着けずにプレーする期間を数ヶ月設けていたのですが、腰への負担が増えて結局痛めてしまい、遠征に参加できなかったということもありました。

 

やはりテニスはサーフェスも異なり、移動も多いという中で本当にアクシデントが起こりやすく、サポーターを外すという判断についても慎重になるべきですね。

腰用サポーターはZW-5、サポート力としてはミドルタイプのモデルを使っていただいていますね。固定力と動きやすさを両立させたモデルとはいえ、3Dバックパネルで背部もしっかり固定するタイプです。腰を旋回させるテニスでは少し邪魔になることはありませんか?

大事な試合でも使っているくらいなので、動きの邪魔になりません。しっかり追従してくれている印象です。一つ注意するべき点があるとしたら、しっかり引き締めてくれる分、夢中になっていると少し呼吸がしづらく感じることがあります。そういう時は補助ベルトで緩めたり、1セットごとに一度外したりするなどの工夫をしています。

 

僕のように試合中に腰サポーターを使う選手は少ないため、海外ではよく驚かれることがあります。それでも、腰が気になる年配のテニス愛好者には「ぜひこれを使うといい」といつも勧めています(笑)。

プレーの進化と怪我のリスク

ATPツアー(男子プロテニス協会によるツアー)など、より大きな舞台でのプレー機会が増えるにつれて、やるべきことに変化はありますか?

やはり5セットマッチの厳しさは実感しています。まずは3セットマッチを息切れすることなく、全力で戦えるようになることが大切だと考えています。それができるようになれば、5セットマッチも少しは余裕を持って臨めるようになると思います。

 

またその激しい試合中も試合後も疲労が回復しにくいというのも考慮しなければなりません。そのため理学療法士に帯同してもらって、ストレッチやケアのプログラムを組み立ててもらうようになりました。サプリの量や質も変わりました。

練習の強度も上がってきているのではないでしょうか?それに伴い、怪我のリスクも高まっていると思いますが、その点についてはどうですか?

5セットを戦い抜く上で持久力を高めるのはもちろんですが、自分の場合は瞬発系の出力を高めていかないと勝てないと思いました。外国の選手と筋力面で差があるので、上にいくためのトレーニングの順序として、まずは瞬発系の強化を優先しました。そうすると出力が従来より出せるようになるに従い、身体の負担も大きくなり、当然怪我のリスクも高まってきます。

 

今は筋持久力を高めるメニューも増やしつつありますが、まだまだ出力を高めなければいけないというポジションにいると自己分析しています。

練習の強度が増すことにしたがって、ストレッチやサプリメントの必要性が高まり、サポーターなどの利用も増えているということですね。

そうですね。もちろん、最善なのは何も着けない状態で戦えるようにトレーニングをして、マックスの状態でプレーするっていうのが、僕の中では理想です。しかし先程述べたように疲労が回復しにくい中で、出力も持久力も高める試行錯誤を繰り返さなければなりません。身体を守っていくためにサポーターはなくてはならない存在になっていますね。

テニスと暑さ対策

5セットを戦い抜くという意味では暑さ対策も重要ですね。

とにかくまず、暑さにやられないということはツアーにでる選手は誰でもそれなりに工夫しています。脱水症状や、熱中症などになってしまうと、対処しようがなくなるので、そうならないことが大事ですね。僕の場合は、スポーツドリンクや経口補水液を用意し、バナナやゼリーなどを持参して、試合中にエネルギーが切れないようにしています。

 

さらに、本当に暑いときは味の濃いものが食べられなくなることがあります。そのため、季節に合わせて味を調整し、体に摂り入れやすくする工夫をしています。また、できる限り体内の水分が逃げないようにすることも心がけています。

水分補給はどのくらいの間隔でおこなっていますか?(水分補給の方法とその準備)

練習中は大体2時間の練習だと最初の10分、20分ぐらいで1回取ります。そこからは大体20~30分おきぐらいに取るイメージです。

 

試合中も必要に応じて小走りでベンチに戻って水分を補給しています。チェンジコートのタイミングでも補給します。

 

気をつけなければいけないのは、普段は水分補給をするべきだという判断ができるのですが、緊張して舞い上がっているときなどに冷静に判断できない場合があるということです。また「大丈夫、大丈夫」と思っていると急に暑さにやられてしまうことがあります。そうなるともう、手遅れです。プロアスリートに限らず、一般の方も意識的に水分補給を心がけることが大切ですね。

 

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綿貫選手は、世界的なコーチであるボブ・ブレット氏の指導を受けたことでも知られていますが、身体のケアに関するアドバイスは受けましたか?

ボブさんからは、直接プレーに関係すること以外では、身体のケアというよりは、気持ちの面でアドバイスをいただきました。遠征では慣れない環境で試合を重ねるため、精神的にも肉体的にも疲れがちです。ストレスを減らして、いつも新鮮な状態でいられるようにすることが大切だと教わりました。それは地元の文化に触れることや、テニス以外のスポーツを観戦するなど、特別なことではありません。自分がストレスを感じずに過ごせるかどうかが、非常に重要だと強調されていました。

試合でベストを尽くす上でも、怪我を防ぐ冷静な判断をするためにも、そういう精神状態を自らつくることが重要なのでしょうね。今日はありがとうございました。

この記事で紹介した商品

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  • 綿貫陽介(テニス)

    契約選手

    Profile

    【所属】日清食品株式会社
    【生年月日】1998年4月12日
    【出身地】埼玉県春日部市
    【主な経歴】
    ・2010年:全日本ジュニアU12 準優勝
    ・2016年:全豪オープンJr ベスト8。
    ・2016年:プロ転向
     世界ジュニアランキング 最高位:2位(2016年3月21日付)
    ・2019年:兵庫ノアチャレンジャーで初優勝
    ・2022年:兵庫ノアチャレンジャーと四日市チャレンジャーで優勝
    ・2023年:全豪オープン本選出場でグランドスラム大会の本選初出場
     ウインブルドン選手権で2回戦進出し、大会後に自身初の世界ランクTOP100入り
     杭州アジア大会で準優勝

    使用しているサポーター

    A1
    ZW-5
    エルボーバンド

    【綿貫選手コメント】
    僕が普段使用しているZW-5は長時間のプレー中、前後左右への動きや捻り戻しが多い中で、腰への負担を最小限に減らしてくれていると感じています。蒸れにくく、ずれにくいので、プレーをしていて気になる事もありません。プレー後や次の日の痛みや筋肉の疲労度がZW-5をつけている時とそうでない時では大きな違いがあり、とても助けられています。
    痛みの軽減や予防になっていて連戦が続いても腰の痛みでプレーが出来ないというのがなくなり、僕のツアーの必需品の1つです。

腰の痛みについてより深く学びたい方へ

各痛みに関するドクターによる症状解説、トレーナーによる対処法解説がアーカイブ化されています。 ※サポーターの使用によりこれらの症状に効果があるわけではありません。