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トップアスリートに聞く 「陸上競技やランニングにおけるインソールのメリット」
トップアスリートに聞く 「陸上競技やランニングにおけるインソールのメリット」
中距離、長距離ランナーのトップアスリートとして活躍しながら、走ることを通じて地域活性化や次世代育成にも取り組んでいる田母神一喜さんに、インソールのメリットや、走ることを指導する立場からのコンディショニングの大切さについてヒアリングしました。
トップアスリートに聞く「サポーターとテーピングの使い分けとコンディショニング」
指導者としての視点で考えるコンディショニング
アスリート視点での身体のケアについて以前お聞きしましたが、陸上を教える立場として身体のケアの重要性についてお聞かせください
田母神さん:ケガをしないことはスポーツ選手の根本的なことだと思っています。まず①ケガをしないためのリハビリがあり、そして②補強と動き作り、③最後に走る。これが今私が重視している順番です。
最初に走ってみて、その後に補強や動き作りでカバーするスタイルもあるとは思いますが、私は①の「リハビリ」や②の「補強やドリル」を大事にしています。加えて、「セルフケア」も次の日走る前の準備運動のひとつなので、その部分の指導をしっかり行うように心がけています。
指導をする際の「走ることとその他(ケアや補強)」の割合はどれくらいですか?
田母神さん:走る前のリハビリ運動に30分、補強やドリルとウォームアップに30分、そして走るのに30分くらいの割合です。例えば練習の中では、タオルギャザーなどを先にやるようにしています。リハビリと呼ぶ理由は「足をまっすぐ接地できているか」などの、日常的なケガにつながらないための意味合いを持つためです。
ケアや補強など指導に関わることはどのようにして学んでいるのですか?
田母神さん:陸上に関係することでも根本的なものは論文を読んで自分で研究しています。また、医学的なところはトレーナーさんに学んで子供たちに教えています。子どもにたくさんの引き出し(選択肢)をあたえるためには、自分が間違っていたことについてもきちんと伝えることが指導者のあるべき姿だと思います。
足のまっすぐな接地にこだわる田母神さんが感じたインソールの利点
ZAMSTのスポーツインソールを使った感想はいかがでしたか?
田母神さん:ジョグの時にFootcraft STANDARDのミドルアーチを使いました。私は走っている時に、踵が外になり、足が外側に抜けやすい癖があったのですが、インソールを入れ替えることで接地の安定感が変わりました。普段使用しているシューズの中敷きは薄めなので、接地の乗り方は圧倒的に改善されました。足の接地の安定感が大きく異なる感覚を実感しています。
外に抜ける感覚とはどんな感覚なのでしょうか?
田母神さん:シューズによっては、ソール中足部の外側が柔らかめにできているものがあります。その部分が抜ける感覚に悩まされていました。インソールを入れ替えると、乗った瞬間のふわっとする感覚や足が内側に倒れる感覚もありませんでした。私自身もインソールでこんなに変わると思わなかったので新しい発見でした。
インソールを使ってパフォーマンス面で感じた効果はありますか?
田母神さん:正しい位置に足を接地できれば、地面からのエネルギーや反発がもらいやすくなると思うのでパフォーマンスにも良い影響を与えるでしょう。私も正しい体重ののせ方ができるようになり、力を最大限発揮できるようになったと感じています。ザムストのインソールはプレートが固めなので、私にとってはかかとのアライメントをちょうど良く安定させられると実感しました。
足部のアライメントとは?
スポーツから普段使いまで。痛みのある足を支えるスポーツインソール
どんなアスリートやランナーにインソールがおすすめだと思いますか
田母神さん:シューズの多くは、あまりインソールにこだわっていないケースが多い気がしています。実際にはインソールの方がソールより先に足に触れます。そのインソールを通してソールや地面に力が伝わるので、感覚優位で走るランナーはもっとインソールに意識を向けると良いのではないかと思いました。
また、ジョグ中心のトレーニングが多いアスリートにとっては、ジョグが安定させられることで、結果としてケガの予防にもつながるのではないでしょうか。ぶれない安定感のある走りができるということは、疲労感の軽減にもつながります。ジョギングなど長い時間練習するシーンでぶれない走りができるようになれば、疲労がたまらない走りにつながると思っています。陸上に取り組んでいる人であればアップシューズなどに使うのが良い方法だと思いました。
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