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スポーツによる慢性的な膝の痛み

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サポーター

スポーツによる慢性的な膝の痛み

プロのスポーツトレーナーに聞くサポーター入門の第2回。今回はスポーツ中にケガを起こしやすい部位のひとつ「ヒザ」のサポーターについてお聞きしました。

ヒザはケガをしやすく、痛みが慢性化しやすい部分の一つ

1回あたり30分以上の運動を3カ月に1回以上行っている方に、運動・スポーツ中のケガについて聞いたところ、「靱帯損傷(ねんざ等含む)」が20.0%で最も高く、部位としては「ヒザ 」(11.2%)と「足首」が高い結果となりました。また次に多かったケガ「打撲(うちみ)」では「ヒザ 」が21.9%で最も高い結果でした。さらに関節や筋肉の痛みを抱えている人のうち、 「ヒザ」と答えた人は30.5%。ヒザはスポーツなど激しい動きをする際に、負担がかかりやすいため、ケガをしやすく、慢性化もしやすい部分と言えます。

図:運動・スポーツ中に怪我の割合
2022年9月 ザムスト調べ(30代~50代 男女)

サポーターがおすすめなのはどんな時?

激しいスポーツはもちろん、軽いランニングやウォーキングでも膝に違和感を感じるシーンは多いと思いますが、トレーナーとしてどんな時にサポーターを推奨していますか?

遠山:ヒザは骨と、ジン帯からつくられている関節です。ジン帯はヒザを安定させて、様々な動きを助ける大切な役割を受け持っています。

図:ひざ関節のしくみ
  • 前十字ジン帯:下腿(ヒザから下)が前方へ引き出される(ズレる)動きを抑制しています。
  • 後十字ジン帯:下腿(ヒザから下)が後方へ押し出される(ズレる)動きを抑制しています。
  • 外側側副ジン帯:ヒザが外側に揺れる動きを抑制します。
  • 内側側副ジン帯:ヒザが内側に揺れる動きを抑制します。

遠山:ケガの種類としては、スポーツ中に転んでしまったり、競技者同士でぶつかるなど、外から強い力が加わることで発生するケガがあります。ヒザの場合は、ジン帯損傷や半月板損傷、ヒザ周囲の筋肉の打撲などがありますね。

先に述べたいわゆるスポーツ外傷とは別に、走る、跳ぶといった動作の繰り返しによって、骨や腱、筋肉などが疲労して起こるケガ(スポーツ障害)もあります。ランナーが起こしやすいランナー膝(腸脛ジン帯炎)やバレーボールやバスケットボールなどのジャンプ競技で多いジャンパー膝(膝蓋ジン帯炎)が代表的です。意外なところでは自転車やバレエなどでも同様の症状がでることがあります。またスポーツをする成長期の男子が起こしやすいオスグッド・シュラッター病などがあげられます。

装着により、関節を安定させることで、衝撃や摩擦から保護し負担を軽減することがヒザサポーターの役割の一つと言えるでしょう。スポーツ用のヒザサポーターの場合はさらに競技別の特徴を活かして様々な種類があります。

マラソンやランニングにはどんなタイプがおすすめですか?

遠山:ランナーに多いランナー膝(腸脛ジン帯炎)の場合は腸脛ジン帯と大腿骨の外側がこすれることで、炎症を起こします。ヒザの外側に緊張・違和感を感じ、徐々に痛みが出てきます。休養するとおさまることが多いので大丈夫だと思って無理をしてしまう人もいます。サポーター以前にまずは、オーバーユース(練習量の増加)にならないこと、運動前後のストレッチをしっかりすることがやはりいちばん大事だと思います。

その上で少しでも不安を感じたらヒザ外側の負担を軽減できるサポーターやヒザ全体を安定化できるサポーターで、圧迫力の低い製品から試してみてはいかがでしょうか。

RK-1Plusは独自の回旋抑制機能により、ヒザのねじれを抑制するサポーターです。EKシリーズはヒザ全体をサポートするアイテムで、EK1,3,5と圧迫力が強くなっていきます。ジョギングやマラソンにはRk-1plusやEK-3がおすすめです。

サポーターは常時装着し続けてもいいのでしょうか?

遠山:膝の問題は足首や股関節の柔軟性に関連していることが多いので、痛みがある時はまずはトレーナーに相談したり、医療機関での診断や治療を重視し、ヒザへの負担を軽減するためにサポーターを活用するのがおすすめです。

実際、ケガの予防で使用している人が多いことも前述のアンケートでわかりました。前述のアンケートで「運動・スポーツ中にサポーターを使用した理由」を聞いたところ、「ケガの再発防止」で使用している人が約31%、「新たなケガの予防のため」とした人が約27%でした。

またサポーターをすることで「安心するから」と答えた人も約26%にのぼりました。サポーターがあることで不安感を和らげていることが多いこともうかがえます。サポーターには、その人が本来持っているパフォーマンスへ好影響を与えているという側面もあるようです。

球技などの競技スポーツには、ZK-MOTIONやZK-PROTECTがおすすめです。 ZK-PROTECTはヒザ下の開閉機能があるため、競技ごとの足の太さのバランスにも対応できます。
遠山健太さん

トレーナー:遠山 健太さん

ワシントン州立大学教育学部卒業。順天堂大学大学院スポーツ健康科学研究科修了。株式会社ウィンゲート代表取締役。全日本モーグルチームのトレーナーとして、トップアスリートのトレーニング指導に携わってきた一方で、子どもの運動教室「ウィンゲートキッズ」のプログラムを開発するなど、子どもの体力向上についての研究も行っている。家族体力測定イベント「マイスポ」で第11回健康寿命をのばそう!アワード(生活習慣病予防分野)の企業部門において、スポーツ庁長官優秀賞を受賞。著書に、『るるぶKids こどもの運動能力がぐんぐん伸びる公園 東京版』(JTBパブリッシング)、『コツがつかめる! 体育ずかん』(ほるぷ出版)などがある。

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佐々木千紘

佐々木千紘

バレーボール

所属
ヴィクトリーナ姫路(VリーグDIVISION1 WOMEN)
ポジション
ミドルブロッカー
生年月日
1997年11月17日
出身地
秋田県大仙市
出身校
東京女子体育大学
主な経歴
  • 2019年12月ヴィクトリーナ姫路入団
  • 2020-21 V.LEAGUE DIVISION1 WOMEN 10位
コメント
ザムストの製品は、練習や試合で毎回必ず身に着けているので、私にとっては無くてはならないアイテムです。